こんにちは、事務局長の大谷です。
2018年9月開催の第33回@金沢の定例会は、8名の方が参加されました。
メンバーは、障害者就労支援施設の職員さん、
ひきこもりのお子さんと暮らす親、
発達障害者のお子さんと暮らす親、
発達障害の社会人、元学校の先生。
定例会では、いつもなぜだかうまい具合に、
悩んでる人に響く体験談を持っている人が集まってくるんです。
みなさん毎回参加している人ばかりではないし、こちらからお呼びしてるわけでもないので、本当に偶然なんですけどね。
全てのエピソードは書ききれないので、2つだけ紹介しますね。
ひきこもりの親子関係
1つ目は、ひきこもりの娘さん(18歳)に関するお母さんのお悩み。
どこにも外出しないわけじゃないけど、私と一緒にじゃないと出かけない。このままではいけないと思うがどうしたらいいのかわからない。
それに対して、ひきこもり息子と暮らす先輩ママたちはこんな言葉をかけてくれました。
「うちは一緒過ごすとお互いにイライラしちゃうよ。だから最近は距離を置いてるよ。」
「私が出入りしている支援施設があるけど、今度見学がてら案内しましょうか?まずは興味あるか娘さんに聞いてみてからね」
家庭によって状態はいろいろ。
八方塞がりに感じていたお母さんには、目から鱗で、視野が広がり、前に進めるかもしれない!という気持ちが湧いたようです。
実は、この先輩ママさんたちも、最初ここに来た時はあなたみたいに悩んでました。今も現在進行形だけど、少しずつ前に進んで来て今の状態になってきたんですよ。
そう伝えると、一人きりで抱え込んできた気持ちが緩んだのか、涙を浮かべていました。
発達障害の僕の経験
2つ目は、発達障害と付き合いながら会社で働く社会人男性のお話。
大人になってから発達障害とわかりました。親に理解されずに苦しい時もありました。以前は正社員にこだわって仕事を探してみたけど、うまくいかず、何度も転職してきました。今の会社では、自分の特性を受け入れ、理解のある上司とジョブコーチに出会えて、障害者枠で働いています。最近少し自信を失う出来事が多かったけど、僕の経験が誰かの役に立てるのならと嬉しいし、人前でも話してみたいなと思い始めています。
すると、20代のひきこもりの息子がいるママさんからは、
「あなたの話、役に立ってるよ。今は自分の息子の気持ちは直接聞くことができないから、子ども側から親への目線での意見はとっても参考になるよ。」
ちょうど当会でも、グループトークとは別に、一人の体験談をみんなで聞く講演会スタイルで、ファミリーの方々にスピーカーをしていただく企画を考えていたところだったので、その旨をご紹介しました。
次回予告
今回も、涙あり、笑いありで、あっという間の2時間でした。
次回の@金沢も、いつもと同じ第4水曜日開催です。
日時:10月25日(水)10時〜12時
場所:金沢市玉川こども図書館
気持ちはいつもあなたのそばに。
ハートキーパーの会は第2のファミリーです。